センター研究データベース

題名 センター研究【特別の教科 道徳】
カテゴリ 道徳
概要

 特別の教科 道徳グループでは、「特別の教科 道徳の学習指導におけるICTの効果的な利活用に関する研究」というテーマを設定し、研究に取り組んできました。令和6年度は、「個別最適な学びと協働的な学びの一体的充実を目指した指導」を副題に設定し、一人一人のよさや可能性を生かした指導を行っていくことができるような指導例を明らかにしていきます。

 特別の教科 道徳の指導においては、児童生徒一人一人が道徳的価値についての理解を基に、自己を見つめ、物事を多面的・多角的に考え、自己の生き方についての考えを深めることで道徳性を養うという特質を十分考慮し、それに応じた学習指導過程や指導方法を工夫することが大切といわれています。   

 その工夫の一つでもあり、学習がより効果的に行われるようにするための手段としてICTの活用が考えられています。その一方で、実態調査からは、「授業のどの場面でどんなことが使えるか・できるかといった情報」「簡単で手軽にできるアプリケーションの情報」が少なく、いまだに約4割の教員が道徳科の授業でICTを活用していない状況が見られます。

 そこで、本研究では、個別最適な学びと協働的な学びの一体的充実を踏まえた上で、特別の教科 道徳の一般的な学習指導過程である「導入」「展開」「終末」の各段階で、簡単で手軽にできるICTの活用例を考え、研究成果としてまとめました。今回提案する活用例には、道徳的な課題を一人一人の児童生徒が自分自身の問題として捉え、向き合う「考え、議論する道徳」への転換のヒントが多分に含まれています。ぜひ、目の前の児童生徒の実態や授業のねらいに合わせて、活用していただけたらと思います。なお、資料では、以下のような工夫を取り入れています。

 

・個別最適な学びや協働的な学びの一体的充実を目指した活用例の紹介

・活用することの「よさ」「留意点」の紹介

・活用例で紹介したツールとは別のツールでの紹介