あおもり教育研究発表会情報

あおもり教育研究発表会2025開催の様子

 令和7年11月14日(金)、86名(うち35名オンラインでの参加)のご参加をいただき、今年度のあおもり教育研究発表会を盛大に開催することができました。ご講演頂いた川俣智路先生はじめ、ご参加くださいました皆様、誠にありがとうございました。また、オンデマンドでの視聴をご希望された多数の先生方、ご視聴宜しくお願い致します。

 

「あおもり教育研究発表会2025」終了

たくさんのご来場ありがとうございました!

 

期日:令和7年11月14日(金)

場所:青森県総合学校教育センター

 

 

【開会行事】9:30~

 開会行事では、長内所長より、本発表会の開催趣旨や意義、センターが日々取り組んでいる研修・研究・教育相談などの概要、そして本日の発表内容(研究員研究、センター研究、記念講演)について紹介がありました。また、これまでの関係各位の協力への感謝と、本発表会が実り多い機会となることを願う旨の挨拶がありました。

 

【2年目研究員研究発表】9:40~

 研究員研究発表では、3名の2年目研究員が研究発表を行い、生徒指導や生成AI、教科指導に関する研究の成果が示されました。どの会場でも活発な質疑応答が行われました。

 ①小学校高学年における心の居場所となる学級づくりに関する研究

    -共感的な人間関係育成プログラムの作成と実践を通して-

                (教育相談課 研究員 中嶋 龍之介)

 ②小学校中学年における「批判的思考力」の育成に向けた学習プログラムの開発・実践

    -児童の深い学びにつなげる生成AIの活用を通して-                                                                  

                (産業教育課 研究員 中川原 泰文)

 ③中学校保健体育科体育分野におけるアダプテッドエコロジカルモデルに基づいた授業実践に関する研究

    -生徒の学習観の変容に着目して-     

                (特別支援教育課 研究員 沖沢 都)

 〈来場者アンケートから〉

・生成AIを活用した授業実践はこれからだと思うので、参考になりました。

・どの発表もわかりやすく、自分の実践に取り入れてみたいと思う学びがありました。

 

【センター研究発表】11:30~

 センター研究発表では、「一人一人の子供を主語にする学校教育の実現に向けて」という研究テーマのもと、7つの研究グループが発表を行いました。

◆義務教育課グループ 「個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実を図る授業の在り方の研究」

◆特別支援教育課グループ 「省察と対話を核とした授業研究モデルの開発 ~子供の学びの事実を起点とした授業研究の在り方~」

◆高校教育課グループ【探究的な学びユニット】 「教科における探究的な学びに関する研究」

◆教育相談課グループ「グループ・アプローチによる安心できる学級づくりの支援 ~子供が自分らしくいられる関係性の育成~」

◆高校教育課グループ【特別支援教育ユニット】 「青森県内の高等学校における特別な配慮を要する生徒へのアプローチに係る研究」

◆高校教育課グループ【学習評価等ユニット】 「「思考・判断・表現」、「主体的に学習に取り組む態度」の評価方法の検討」

◆高校教育課・産業教育課グループ【遠隔授業ユニット】 「遠隔授業(講習)による個別最適な学びと協働的な学びの実現」「生徒の多様な学びを支える遠隔教育の実践について」

 2つの会場に分かれ、それぞれのグループから研究発表が行われました。どの会場でもご参加くださった方々から多くのご質問やご感想等を賜り、研究がより深まっていました。

〈来場者アンケートから〉

・遠隔授業では、これからの教育現場の姿を体験させていただきました。

・発表の中に実際体験してみるものもあり、学校現場でどのように活かすことができるかを考えることができました。

 

【講演会】14:20~

 今年度は 「学びのユニバーサルデザイン(UDL)の枠組みによる主体的な学習者の育成」と題して、北海道教育大学教職大学院准教授川俣智路氏に御講義をいただきました。講演では、UDLの視点に立った豊富な授業実践を示していただき、多くの発見と刺激、今後の学びを考える上での課題意識を与えていただきました。

〈来場者アンケートから〉

・UDLについては、言葉として聞いたことがある程度でしたが、講演を聴いて理解を深めることができました。質疑応答の中で授業UDとUDLの違いについて取り上げられていましたが、その違いが自分の中で明確になり、学校現場でどのような考え方ややり方で取り入れられるのか、理解を深めることができました。

・とてもわかりやすく、理念から実践までを示してくださった。内容の充実もさることながら、パドレットを使って研修参加者の声を拾い上げやすくするという、この講演そのものがUDLの枠組みになっている工夫に感動しました。