お知らせ

1.研究テーマ(令和7~8年度)「一人一人の子供を主語にする学校教育の実現に向けて」

2.テーマ設定の理由

 「子供を主語にする」とは、「指導者の視点」から「学習者の視点」へ、「授業」から「学習」へ、「履修」から「習得」へ、「指導」から「伴走」へとシフトしていくことを意味しています。「『令和の日本型学校教育』の構築を目指して~全ての子供たちの可能を引き出す、個別最適な学びと、協働的な学びの実現~」において示されているキーワードの一つでもあり、一人一人の子供の個性やニーズを尊重し、子供がもつ潜在能力を最大限に引き出すことを目指した教育の在り方を示すものです。しかし、実態としては、まだまだ教師主語の学校教育が行われており、子供が主語の学校教育はなかなか浸透していないのが現状です。青森県においても、令和の日本型教育が浸透していくよう研究に取り組んでいきたいと考え本テーマを設定しました。

下記の【カテゴリ】から研究グループを選択してご覧ください。

汎用データベース

センター研究データベース

題名 センター研究【教育相談課グループ】
カテゴリ 生徒指導、教育相談
概要

【テーマ】

グループ・アプローチによる安心できる学級づくりの支援

~子供が自分らしくいられる関係性の育成~

 

【取組成果】

1 校内研修等講師派遣事業

人間関係作りをテーマに、グループ・アプローチを中心とした講義・演習を実施。体験的活動を通して、心理的安全性を高める集団作りの視点や具体的手法の普及を図った。

2 課内での学習会

指導主事が課内研修において、グループ・アプローチの理論の実践を紹介。グループワークを体験することで、教育相談的視点(Iメッセージ、無理に参加させない配慮、体験後のケア等)の共有を行った。

3 研究員研究

開発したプログラムを実践の中で活用し、効果や改善点を検証。

発達段階や学級の実態に応じた実践方法の整理を進めている。

4 こころの教育相談センターでの実践

通所生を対象に「ふれあいタイム」を活用して5回の実践を行った。集団参加、感情のコントロール、仲間関係の開始、対人マナーなど、社会的スキルの育成を図った。

 

【来年度に向けて】

1 こころの教育相談センター通所生へのアセスの実施

活動の効果を可視化し、支援の充実につなげる。

2 グループ・アプローチ実践集の作成

発達段階別活動例、進行ガイド、振り返りシート等を整理し、学校現場で活用しやすい形で提供する。

 

 

資料・リンク

R07_配布資料【教育相談課グループ】.pdf

題名 センター研究【高校教育課(遠隔教育ユニット)】
カテゴリ 遠隔教育
概要

【研究テーマ】

 遠隔授業(講習)による個別最適な学びと協働的な学びの実現

 

【取組成果】

 県内5校の進学希望者を対象に数学Ⅰの講習を実施した。機材(アプリケーション)は電子黒板、Neat Bar Pro、MetaMoJiを使用した。以下は講習後のアンケートや分析等の結果である。

(※指標は「とても」「まあ」までを含む肯定回答)

         評価項目             肯定回答率 (受講者32名)
       学習意欲の向上             75.0%
      学力向上への寄与実感           84.4%
     デジタルツールへの好感度           78.1%
      質問・発言のしやすさ           75.0%

 ICT機器による動的な図・式の提示、生徒の画面共有や拡大表示、録画による後追い学習、一人ひとりへ的確なヒント提示や個別の声かけを通して、生徒一人ひとりの理解度やつまずきに応じた支援が可能であることが示された。実際に「的確なアドバイスがあって助かった」「自分の弱点が認識できた」といった声が多く、個々の理解状況に即した学びが遠隔環境でも実現できることが確認できた。一方で、「リモートで授業するのは不安があったけど、実際はコミュニケーションもしっかりできるのがよかった。」「周囲の生徒と一緒に考え、共有できた。」といった意見から、遠隔であっても教師側の発問の仕方や画面共有を工夫することで、集団として学びを深める協働的な学びが成立していたことが分かる。

 

【来年度に向けて】

 今後も個別最適と協働を両立させる授業設計の精緻化を図る。電子黒板とホワイトボードの役割を明確にし、学習の土台づくりと思考の可視化を意図的に使い分けた授業スタイルの確立が挙げられる。また、画面切り替えによる認知負荷を軽減するため、板書レイヤーと学習レイヤーを分離した情報提示と、指導者側の画面マネジメントの標準化が必要である。さらに、個別に声をかけられる指導環境の整備や、事前の対面交流による生徒理解を進め、遠隔下でも柔軟に対応できる体制を構築していきたい。

資料・リンク
題名 センタ―研究【特別支援教育課グループ】
カテゴリ 特別支援教育
概要

【研究テーマ】
省察と対話を核とした授業研究モデルの開発
~子供の学びの事実を起点とした授業研究の在り方~

【研究の目的】
子供の学びの事実に基づいた対話と意味づけを重ね、組織として学びを共有できる授業研究モデルを開発する。

【令和7年度の取り組み】
・事前調査としてインタビューを実施し(調査対象者:県立特別支援学校教諭5名)、その分析結果及び文献を基に授業研究モデルであるラウンドリフレクションを開発した。
・開発したラウンドリフレクションを研究協力校4校(県立特別支援学校)において試行し、授業研究後には事後アンケートを実施した。事後アンケートの分析結果を踏まえてラウンドリフレクションの内容や構成の修正を適宜行った。
・ラウンドリフレクションの理念と実践方法を、学校現場とともに共有し、より豊かな授業づくりにつなげていくことを目的とし、ラウンドリフレクションガイドブックを作成した。

【授業研究モデル:ラウンドリフレクションについて】
ラウンドリフレクションガイドブック参照

【令和8年度の予定】
・ガイドブックの活用
・研究協力校におけるラウンドリフレクションの効果検証(ラウンドリフレクションを数回実施し、インタビュー、
アンケートの分析を行う。)

資料・リンク

ラウンドリフレクションガイドブック.pdf 

題名 センター研究【高校教育課・産業教育課グループ(遠隔教育ユニット)産業教育課VER】
カテゴリ 遠隔教育
概要

【研究テーマ・目的】

生徒の多様な学びを支える遠隔教育の実践について 

 産業教育課では「対面に近づける遠隔教育」を目的に、3つのアクションプランとして、

 配信スタジオ等の整備、新規回線の敷設、遠隔配信機器等の整備に取り組んだ。

 

【取組内容】

 ・【9月上旬】               遠隔教育用新規回線(理論値1Gbps)敷設

 ・【9月上旬~下旬】         配信スタジオ1~2の整備完了[解体工事・内装工事・電気工事]

 ・【10月上旬】             配信受信機器の整備完了(配信スタジオ2室,受信校5校)

 ・【10月上旬】             配信機器保守の契約完了(配信スタジオ2室,受信校5校)

 ・【10月上旬 】       Zoomライセンスの契約完了(配信スタジオ2室,受信校5校)

 ・【10月下旬~11月中旬】訪問による受信校への「遠隔教育に係る機器操作レクチャー」

             (受信校5校)

 ・【11月中旬】                あおもり教育研究発表会における研究発表

 

【遠隔配信スタジオの整備および遠隔配信機器を導入した成果】

 < 施設・設備の整備 >

 ・配信スタジオ2室の整備 → 複数の受信校への同時間帯の配信に対応

 ・理論値1Gbpsの新規回線の敷設 → 遅延のない映像と音声で、自然な学習空間を創出し、

  より対面に近い遠隔授業を実現

 < 配信機器等の導入 >

 ・配信センター → Neat Bar Pro、大型メインモニター・サブモニター、電子黒板

 ・受信校5校 → Neat Board Pro、電子黒板

 ・MetaMoJiの活用 → 生徒の進度に合わせたフィードバックに対応

  < 配信機器の主な特徴 >

  ・広角の集音エリア設定 → 離れた位置の小さな声も集音可能

  ・ノイズ除去機能 → 集音エリア外では、受信側のチャイムや廊下の話し声等の雑音が除去

   され、授業に集中できる環境を創出

  ・自動人物フレーミング機能 → 特定の生徒の動きをカメラが追跡するため、複線型の学習

   でも生徒の把握が可能

      (教師のカメラ調整が不要)

        

【来年度に向けて】

 ・視点➀ 教育活動における配信側のシステム調整と機器整備について

       ・配信側の電子黒板に映る蛍光灯(白飛び)色の改善

 ・視点② 遠隔教育「青森モデル」実現に向けた機器整備の実施

      ・クロマキー合成による映像配信の研究

     他県の取組を参考に授業担当者と協議を重ねながら、「対面に近づける遠隔教育」の実現に

        向けて、サポートを継続していく

  

資料・リンク

【資料】 生徒の多様な学びを支える遠隔教育の実践について.pdf

題名 センター研究【義務教育課】
カテゴリ 学習指導
概要

【研究テーマ】

 「個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実を図る授業の在り方の研究」

【研究の概要】

 学校現場での課題意識や話題性が高い「個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実」について、2つの学びを関連付けるための視点や方策を工夫することが、「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善につながると考え、テーマを設定した。

 そこで、今年度、小学校グループでは、複数の教科を担当するという校種の特性を生かして「総合的な学習の時間」、中学校グループでは、各教科における専門性の高さを生かして「各教科」の単元づくりを行った。その中で、個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実を図るために、多様な子供を誰一人取り残さない視点に立った、教師による子供の丁寧な見取りと手立て、ICTの効果的な活用などについての研究を進めた。

【来年度に向けて】

 小学校グループでは、「総合的な学習の時間」の単元づくりを基にした「各教科」の授業の在り方、中学校グループでは、「各教科」の単元づくりを基にした「総合的な学習の時間」の単元づくりを進め、研究テーマに迫りたいと考える。

資料・リンク

①R07_配布資料【義務教育課・小学校グループ】.pdf②R07_配布資料【義務教育課・中学校グループ】.pdf

題名 センター研究【高校教育課(高等学校における学習評価等ユニット】
カテゴリ 学習評価
概要

【研究テーマ】

 「思考・判断・表現」、「主体的に学習に取り組む態度」の評価方法の検討

【取組成果】

 ① 文献調査による事例の研究

 ② 講座(C番台)における現場の教員への聞き取りおよび実践

 ③ 各教科におけるパフォーマンス課題およびルーブリックの開発

 ④ 思考力等を問う評価問題(ペーパーテスト、CBT)の事例研究

【来年度に向けて】

 ・C09_地理・歴史教育研修講座 → パフォーマンス課題の作成

 ・C12_地理歴史科公民科の評価問題づくり研修講座

  → 定期考査や小テストなどペーパーテストにおける思考力等を問う問題の作成

 ・C21~23_学びを実感させる高等学校理科研修講座[物理・化学・生物]

  → パフォーマンス課題の作成

 ・保健における思考力、判断力、表現力等を育ませるためのパフォーマンス課題の作成

  → 現場教員への実践依頼

 ※ 他の教科(科目)のパフォーマンス課題の作成や実践事例の研究依頼(予定)

資料・リンク

【資料】令和7年度「あおもり教育研究発表会」発表スライド.pdf

題名 センター研究【高校教育課(高等学校における特別支援教育ユニット)】
カテゴリ 特別支援教育
概要

【研究テーマ】

 青森県内の高等学校における特別な配慮を要する生徒へのアプローチに係る研究

 

【取組成果】

 県内の高等学校における特別支援教育の課題解決に資する情報を整理・分析し、その成果をもとに、県内の高等学校で活用できる「高等学校における特別支援教育ガイド〜生徒の自立と社会参加に向けて〜」を作成しました。

 本ガイドは、高等学校の先生方向けに、生徒への支援の進め方を整理したものです。「1.誰もが参加しやすい授業」「2.生徒の実態把握」「3.校内での支援体制」「4.外部との連携」という4つの視点でまとめました。掲載しているQRコードには関連資料や外部機関の情報へのリンクを設定しており、必要な情報にすぐアクセスできます。ぜひご覧いただき、日々の実践に役立てられれば幸いです。

 

【来年度に向けて】

 現在掲載しているものは暫定版です。次年度は、現場の先生方のご意見も踏まえながら、さらに内容の充実と改善を図っていく予定です。

資料・リンク

【資料】高等学校における特別支援教育ガイド~生徒の自立と社会参加に向けて~.pdf