センター研究について

1.研究テーマ(令和3~6年度)「学校におけるICTの効果的な利活用」

2.テーマ設定の理由
 GIGAスクール構想による学校における教育ICT整備が急速に進められている中、資質・能力を一層確実に育成するための教員のICT活用指導力の向上が急務です。「令和3年度学校教育指導の方針と重点」にも「情報化に対応する教育の推進」が挙げられており、本県学校教育の抱えている喫緊の課題の一つです。
 そこで、教員のICT活用指導力の向上を目指し、ICTの活用に関する、学校現場が抱える課題やニーズを明らかにし、実践に役立つ教材やコンテンツ等の成果物などの提供を行っていきます。

下記の【カテゴリ】から研究グループを選択してご覧ください。

センター研究データベース

題名 センター研究【国語】
カテゴリ 国語
概要

 国語グループでは「ICTを活用した国語科の授業づくりに関する研究」をテーマとし、研究に取り組んできました。授業でICTを使用する先生方は増えていますが、「単元のどの場面で活用すればよいかわからない」、「効果的に使用できているかわからない」など、不安や戸惑いを感じている方も多いようです。そこで、活用場面をイメージできるように、「話すこと・聞くこと」「書くこと」「読むこと」の領域ごとに単元指導評価計画を作成しました。指導と評価の計画に加え、ICT活用のポイントも提示しておりますので、参考にしていただければと思います。

題名 センター研究【社会・地理歴史・公民】
カテゴリ 社会、地理歴史、公民
概要

【研究テーマ】

社会科・地理歴史科・公民科の授業における1人1台端末の日常的な活用

【研究の概要】

 GIGAスクール構想により、学習者が1人1台端末を使用し、いつでもクラウドにアクセスできる環境が各学校で整ってきています。その中で、学習者自身がICTを「文房具」として活用したり、授業者がICTを「主体的・対話的で深い学び」の実現にむけた授業改善に生かしたりするなど、学習者と授業者の双方にとって、ICTの活用が「当たり前」になることが現代の学校教育には求められています。

 そこで、本グループは、共同編集や他者参照などクラウドを利用した学習に、WebGISやデジタルアーカイブなどの活用を組み合わせた学習活動について研究してきました。ここで提案する学習活動の例が、これからの社会科・地理歴史科・公民科の授業における1人1台端末の日常的な活用や、それを通じた学習者・授業者双方の資質・能力の向上のきっかけになればと考えています。

題名 センター研究【特別支援教育】
カテゴリ 特別支援教育
概要

 プロジェクト名

 「マナビカタ発見プロジェクト~読み書きの困難さをタブレットPCで補おう~」では、読み書きに困難のある児童生徒に焦点を当てて、「自分に合ったマナビカタ(学び方)の発見」をサポートすることを目指しています。

 

 令和5年度は、これまでの研究成果を総括して、ガイドブック「小・中学校の通常の学級における読み書きに困難のある児童生徒の学び支援ガイド」を作成しました。特別支援教育に関する自己研修や校内研修等でぜひご活用ください。

ガイドブックの表紙

 

 また、昨年度作成した理解啓発研修コンテンツ「特別支援教育研修『あなたなら、どうする?』」と支援・配慮検討コンテンツ「マナビカタ発見チェックリスト」を研修講座等で活用し、内容の見直しを行ってきました。令和6年4月にリニューアルを予定しています。

題名 センター研究【音楽・図画工作・美術】
カテゴリ 音楽、図画工作、美術、工芸、書道
概要

研究テーマ「ICTを活用した音楽・図画工作・美術の授業づくり」

【音楽】「ICTを効果的に活用した音楽の授業づくり」

~小学校音楽 題材例「ちいきにつたわる音楽でつながろう」~

「ねぶた囃子」「祇園囃子」の笛の旋律を、リコーダーだけでなく「SHARED PIANO」「カトカトーン」といったアプリなどを用いて、子供の興味・関心等に応じ、子供自身が学習が最適となるよう調整し、主体的に学習に取り組むことができるよう指導を工夫します。

~中学校音楽 題材例「旋律が重なり合っていくおもしろさを味わおう」~

「ヨハン・セバスティアン・バッハを称えて」は入力した旋律を、AIがバッハ風に自動で変換するアプリ。身近なフレーズを変換することで、その変化を感じ取りながら、音楽表現の特徴について考えるきっかけになります。

【図画工作・美術】「ICTを活用した図画工作・美術の授業づくり」

①「ピクトグラム」の鑑賞を通して、その特徴をとらえ、Googleスライドを用いて、相手に伝わる自分のイメージしたピクトグラムを作り出します。

②色を重ねて、重ねた時の変化や色の並び、色の組み合わせを楽しむことができます。

③コピー&ペーストで「模様づくり」。形を作る面白さを感じさせることができます。

 

 

 

資料・リンク

【音楽】

小学校:ねぶた囃子を教材として

中学校:音楽の特質に迫るための手立て

R5_センター研究(音楽).pdf

【図画工作・美術】

一人一台端末を使った題材例(作品制作の補助としての活用)

R5_センター研究(図工・美術).pdf

題名 センター研究【理科】
カテゴリ 理科、物理、化学、生物、地学
概要

 理科グループでは、「理科、物理、化学、生物、地学の授業におけるICTの効果的な利活用」を研究テーマとし、児童生徒が主体的・対話的で深い学びの実現を目指し、授業における「1人1台端末のICTを活用した指導方法」を深め、充実を図ることができるよう研究を進めています。

 具体的な研究内容として、ICT活用の情報収集、ICTを活用した授業例の考察・講座等での実践を通して、1人1台端末のICTを活用した理科の授業づくりに取り組んでいます。

 特に、ICTを活用した授業例の考察では、授業改善の視点から、理科の授業の各場面(導入・展開・まとめ)における活用方法について、小学校・中学校・高等学校それぞれの校種で研究を行い、授業例をまとめました。

 《授業例①》高等学校(生物基礎)~さまざまな細胞の観察

 《授業例②》高等学校(地学基礎)~古生物の変遷と地球環境の変化「地層を調べる」

 《授業例③》小学校~雨水の行方と地面の様子「土の粒と水のしみ込み方」

 《授業例④》中学校~化学変化の利用「酸素に注目したときの化学変化」

 理科の授業では、観察・実験などの直接体験が多いため、授業のあらゆる場面(導入・展開・まとめ)に1人1台端末のICTを活用することで、さまざまな資質・能力の育成につなげることが期待できます。今後は、さらに事例研究を進めたいと考えています。

題名 センター研究【体育・保健体育】
カテゴリ 体育、保健体育
概要

学習指導モデル第3版を作成しました。

   

 ⇐ 第3版はこちらから

資料・リンク
題名 センター研究【外国語】
カテゴリ 外国語(外国語活動)
概要

外国語活動及び外国語科の学習指導要領において、「言語活動を通して」コミュニケーションを図る資質・能力を育成することが、小中高に一貫した目標として示されています。授業において言語活動を充実させ、児童・生徒のより豊富な英語使用を促すために、ICTの活用が有効であることが期待できる場面が多いと考えられます。

そこで、外国語グループでは、今年度の研究テーマを「授業の充実に向けた、ICTを効果的に活用した言語活動の研究」と設定し、より効果の高いICT活用場面を検討しました。Google Workspace for Educationの各種アプリケーションを中心として、ウェブサイト上のツールや生成AIなどを用いて行う言語活動の指導例をまとめました。

資料・リンク

指導例1.pdf

 「話すこと(発表)」「書くこと」の指導例(対象:小中高)

  使用ツール:生成AI、Google Jamboard、

        Google Earth、Googleスライド

指導例2.pdf

 「話すこと(やり取り)」の指導例(対象:中高)

  使用ツール:テキストマイニング作成サイト、音声作成サイト

        Google classroom、Google ドキュメント

指導例3.pdf

 「読むこと」の指導例(対象:中高)

  使用ツール:生成AI、音声作成サイト

指導例4.pdf

 「聞くこと」の指導例(対象:中高)

  使用ツール:Google フォーム、フラッシュカード作成アプリ

        Google Meet

題名 センター研究【算数・数学】
カテゴリ 算数、数学
概要

 

[研究テーマ]

「統計分野におけるICTを活用した算数・数学科教育の研究」

[研究概要]

 小学校、中学校及び高等学校の学習指導要領で内容の充実が図られた統計学習に関して、育成すべき資質・能力の内容等を踏まえた数学的に考える資質・能力の育成(数学的に考える活動の充実)を目指した授業デザインの提案をします。 

[資料]

 「PPDACサイクルを取り入れた授業」

  [小学校]

   ●「データの活用」授業デザインシート(小6算数)

  [中学校]

   ●「データの活用」授業デザインシート(中1数学)

   ●「データの活用」授業デザインシート(中2数学)

 

題名 センター研究【特別の教科 道徳】
カテゴリ 道徳
概要

 特別の教科 道徳グループでは、「特別の教科 道徳の学習指導におけるICTの効果的な利活用に関する研究」というテーマを設定し、研究に取り組んできました。

 特別の教科 道徳の指導においては、児童生徒一人一人が道徳的価値についての理解を基に、自己を見つめ、物事を多面的・多角的に考え、自己の生き方についての考えを深めることで道徳性を養うという特質を十分考慮し、それに応じた学習指導過程や指導方法を工夫することが大切といわれています。   

 その工夫の一つでもあり、学習がより効果的に行われるようにするための手段としてICTの活用が考えられています。その一方で、授業のどの場面でどう活用してよいか分からないといった声も聞こえます。

 本研究では、特別の教科 道徳の一般的な学習指導過程である「導入」「展開」「終末」の各段階で簡単にできるICTの活用例を考え、研究成果としてまとめました。今回提案する活用例には、道徳的な課題を一人一人の児童生徒が自分自身の問題として捉え、向き合う「考え、議論する道徳」への転換のヒントが多分に含まれています。ぜひ、目の前の児童生徒の実態や授業のねらいに合わせて、活用していただけたらと思います。なお、資料では、以下のような工夫を取り入れています。

 

・「導入」「展開」「終末」の各段階における簡単にできる活用例の紹介

・活用することの「良さ」「留意点」の紹介

・活用例で紹介したツールとは別のツールでの紹介

・活用例とは別の工夫の紹介